「脱・初心者」BBQノウハウ

BBQの楽しみ方をご紹介 -vol.1-

ちょっとしたコツでBBQをさらに楽しく

炭おこしに時間がかかってしまう。食材を焼きすぎてしまった。
そんな経験はありませんか?
ここではBBQがはじめての人でも失敗しないためのノウハウをご紹介します。

炭お越し方イメージ写真

炭のおこし方

着火剤を使って誰でも簡単に炭お越し

煙が少なく、火持ちが良いBBQ向きの『成型炭』を使った炭おこしのご紹介です。※成型炭は、木材を製材する際に出るオガ屑を高温・高圧で成型したものです。

1.成型炭

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2.使用する着火材はごらんのとおり。少量でOKです。

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3.着火材の上に炭を置いていきます。その際、炭を組むように置くのがポイント。炭の間に空気が入り易くします。

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4.炭の合間から着火材に火をつけます。この時点で、あわててうちわで扇がないこと!

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5.着火材がよく燃えています。炭に火が移るのを静かに待ちましょう。やがて、炭は白っぽくなります。

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6.炭が白くなるまで20~30分待ちます。このようになれば、炭おこしは完了!食材を焦がさず、おいしく焼くことができます。

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火力調整

スリーゾーンファイヤで焼き加減の調整

BBQの調理では、大きな食材をしっかり焼くことが大切です。食材の外側が焦げてしまったり、生焼けだったりしては、せっかくの食材がだいなしです。食材や調理段階に分けてスリーゾーンファイヤを使い分けしましょう。

炭お越し方イメージ写真

弱火ゾーン

弱火ゾーンは、食材の保温や避難場所に使用します。焼き上がった食材はとりあえずココに置いておきましょう。また、脂の多い肉を焼く場所としても有効です。

中火ゾーン

じっくり焼くには中火ゾーンを使います。肉や野菜に火を通すには最適なゾーンです。肉を焦がさずに、中までしっかり火を通します。

強火ゾーン

強火ゾーンでは、肉の表面に焦げ目をつけます。肉を焼く場合、ここできれいな網目を付けましょう。この強火ゾーンには食材は長い時間置かないように注意しましょう。

温度調整は「ミシシッピテスト」で

1.炭から 15 ~ 20 センチくらい上に手をかざします。
2.「ワンミシシッピ、ツーミシシッピ、スリーミシシッピ…」と、手のひらが熱さに耐えられなくなるまで数えます。
3.「ミシシッピ」と言えた回数によって、炭の温度が推測できます。

「ミシシッピ」と言えた回数と温度

2 ~ 3 回 →200℃以上の強火

4 ~ 5 回 →160℃程度の中火

6 ~ 10 回→140℃以下の弱火

食材別うまい焼き方

焼き網に食材を置いたときに「ジュッ」が目安

牛肉(ステーキ)

塩・コショウは、焼く直前にしっかりと全体に振り掛ける。早くから下味をつけてしまうと、肉にしみ込み肉の旨みが水分といっしょに外へ逃げてしまいます。

  • 食材うまい焼き方イメージ写真

十分に網を熱したら、強火ゾーンに肉を置きます。網目を肉にしっかり着けましょう。

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焼き目が付いたら、中火または弱火ゾーンへ。ひっくり返すのは 1 回で十分です。肉汁が浮いてきたら食べごろ!

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豚肉(スペアリブ)

強火ゾーンでしっかり焦げ目をつけます。焦げないように、目を絶対に離さないで。

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焦げ目がついたら、ひっくり返して中火または弱火ゾーンへ移動します。ここでは、時間をかけてじっくり焼くことが大切です。

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表面は焼けたように思えても、中は半生ということも。火の通りは、ナイフで切って確かめましょう。

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鶏肉

塩・コショウをふりかけ、下味をしっかりつけます。皮付きの鶏肉は、皮の部分から強火ゾーンで焼いていきます。サッと焼いて焦げ目をつけ、脂が多く落ちるようならすぐ弱火ゾーンへ。皮から身が離れないように注意しながらひっくり返し、中火または弱火ゾーンへ移します。焼き過ぎに注意しながら、中身をじっくり焼いていきます。

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岩塩焼きでより美味しく
岩塩プレートの上に牛肉を置いて焼くだけで、食材を美味しく調理できます。岩塩には、良質のミネラルがたっぷり。また、牛肉の余分な脂を岩塩が吸収するのでより美味しく焼き上げることができます。豚肉や野菜でも利用 OK です。消耗品ですが、使用後よく洗い、乾燥させてから再び使用することもできます。

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網はよく焼いてから魚を乗せます。網が温まっていないうちに焼きはじめると、魚のダメージが大きくなってしまいます。網に皮がくっつかないように注意しましょう。

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トングで皮の焼け具合を確認します。その際、身を崩さぬよう気をつけて。ちょうどよい具合に焦げ目がついたら、ひっくり返します。

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中までよく火が通るよう中火または弱火ゾーンでじっくり焼きます。こちら側の皮にも焦げ目がついたらハイ出来上がり!

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野菜

中火ゾーンでさっと焼いて、弱火ゾーンに移して中まで火を通すだけ。焼き過ぎず、ジューシーな焼き上がりを目指しましょう。

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鉄板の代わりにアルミ箔のバットを用い、鉄板焼き風にしたり、少量の水を加えて野菜を煮込んだりしてもOK。 しっとりしんなりした野菜の味を楽しみましょう。

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焼き上がりを早くしたいときや、蒸し焼きにしたいときは、アルミホイルで全面にフタをしてしまいます。食材の出す水蒸気で蒸し焼き状態にすることが可能です。

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ルーツも焼くのがBBQ風 デザート用のフルーツも焼いてしまう!?ちょっと意外に聞こえるかもしれませんが、決して驚くことはありません。加熱することでフルーツの酸味が飛び、甘さが引き立つのです。また、マシュマロをそのもまま焼いても、バナナと一緒に焼いても…。アイディア次第でオリジナルの BBQ を楽しんで!

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ワンポイントアドバイス

食中毒に注意

夏はBBQの本格的シーズン。特に気をつけてほしいのが食中毒。
衛生管理の意識を高く持ち、正しい知識を備えてBBQを楽しみましょう。

1.食材を扱うときは必ず手を洗う。

2.下ごしらえは、できるだけ自宅で。

3.肉を切った包丁やまな板は、熱湯消毒をする。

4.豚肉や鶏肉は、しっかりと加熱する。

5.使い捨ての箸や紙皿・コップに名前を書いて、マイ箸・マイ皿・マイカップに。

食材うまい焼き方イメージ写真

「デジキュー・食材セット」では、食べ易いと同時に食中毒を未然に防ぐため、食材はあらかじめカットされています。下ごしらえや包丁は特別必要ありません。

後片付け

ゴミは「減らす」「分ける」「持ち帰る」が原則。BBQ を楽しみながら、ゴミの量を減らしておく工夫が大切です。そして、「来たときよりもキレイに」を心がけて、つぎの利用者へ引き渡すようにしましょう。

1.調理中に出たゴミは、そのつど分別しておく。

2.どの施設もゴミは持ち帰りが原則。

3.「デジキュー」でコンロや網をレンタルした場合、網やコンロはそのまま返却OK!炭もコンロに入ったまま返却してください。

※施設によっては有料でゴミ袋を販売・回収してくれるところや、テーブル代にゴミ回収費が含ま れている場合があります。詳しくは、各バーベキュー場施設までお問い合わせください。